少女展爛会 TRPGルールブック 三訂版 pdf
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耽美百合系を名乗る、自作TRPGシステムです。三度の改訂を重ねた本作も、お陰様で書籍版は在庫払底となりました。大変遅くなりましたが、pdf版の頒布を開始します。B5版188頁。 公開時点で把握している誤植に対して、訂正を行いました。
【物語の背景】
明日のパンに事欠かなくて 素敵な服もいっぱいあって 好きなお部屋を独り占め 遊び相手もよりどりみどり 広い広いお屋敷は 少女たちの楽園 少女たちだけの楽園 誰もお掃除しなくても いつも綺麗な素敵な屋敷 誰も血豆を作らなくても 薪の絶えない素敵な屋敷 誰もあかぎれ作らなくても お風呂に入れる素敵な屋敷 誰かが来れば誰かが消えて お部屋の減らない素敵な屋敷 さあ 遊びましょう なにして遊ぶ? お茶会 お喋り ご本にダンス 屋根裏部屋で 内緒の逢瀬 さあ 遊びましょう やめたら駄目よ 消えて無くなる その日 まで なぜって ほかには なんにも ない から ほ ん と う よ ? * 森の奥深くに大きな「屋敷」がある。そこには少女たちだけが棲んでいる。本当に、ただそれだけの作品です。ただし、思い出したように怪異なことが起こったり、そもそも少女の欲望は怪異なもので、そこに端を発する小さな事件がいつも繰り返されているのですけれども。 日常系に特化したTRPGが、ゆるふわ日常系のつもりでいると、思わぬところでトラウマをえぐられるかもしれません。
【TRPGをよく知らない方へ】
TRPGは、パソコンやゲーム機に頼らない、いわゆる「テーブルゲーム」の一種です。しかし、トランプやチェスのように勝敗のみを競うものではなく、「物語を語る遊びでもある」ことに特徴があります。「物語を語る」という点では、ドラクエやFFみたいなRPGに近いところがあります。 ちょっと手間のかかる遊びで、慣れないうちはワンゲームに休日一日まるまるかかります。また、他愛もない無駄話ができる程度の友人を数人、あらかじめ揃える必要もあります。 市販のTRPG製品は結構いろいろなタイトルがあって、メジャーどころでは「ラノベ風の異能者バトル」「ファンタジーRPG」「ニンジャ」「艦これ」「ゾンビもの(少女)」などの物語を遊ぶことができます。 対する本作は、「百合」です。ネジの緩んだ日常系からエッジの効いた倒錯耽美まで幅広くカバー可能。女の子どうしの駆け引きを含む物語に対する適性、再現力、妄想加速力には自信があります。 百合語りが止まらなくなりがちなあなたや百合妄想のはけ口をお探しのあなたにおすすめです。より詳しくは、公式サイトにてご確認ください。 http://www6.plala.or.jp/scrafts/glexb/ ※本作は、「弱さ」「儚さ」「繊細さ」を愛でる傾きを持つため、一部社会人百合などに対する適性は低めです。ご了承ください。
【TRPGを良く知っている方へ】
本作品は、いわゆる第四世代型のシステムが主流を握ったあとで作られた、第二世代型のシステムです。第四世代型は「物語のシミュレート」、第二世代型は「状況のシミュレート」である、と言い直すこともできると思いますが、『少女展爛会』は、第二世代型の「状況のシミュレート(物理)」に対して「状況のシミュレート(精神)」である、と表現できるでしょう。 ごく一般的な上方ロール型で、アクティブスキルとシーン制の仕組みを備え、シーンプレイヤー制、キャラクタに帰属するブレイクスルー要素を備えていません。HP, MPのリソース管理が独特で、GMが管理し物語全体に帰属するパラメータ「オーデ」の存在も特徴的です。オーデは、物語の「雰囲気」をゲーム的な駆け引きに持ち込むための仕掛けです。